EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
この話題はこれでお終い。
オーレリアンは無理矢理話の流れを変えた。
「それより今は遊ぶぞ。次、何がいい?」
「え…!」
いきなり問われてキョロキョロと周りのアトラクションを見る小鳥。
「ないならお化け屋――」
「あああのっ!あれがいいです!ジェットコースター!」
「お前って、テンパると敬語に戻るんだな。というか平気なのか?絶叫系」
「うっ」
前にカロンやルカと乗ってヘロヘロになった記憶が蘇る。
やっぱり他のにしたいと言いかけた時。
「まっ、いいか。行くぞ」
オーレリアンが小鳥の手を握って歩き出した。
かと思うとピタリと立ち止まる。
「……今気づいた。お前の手って小さいな」
オーレリアンは繋いだ手をよく見ようと、顔の近くまで上げた。
「指、細いし。短いし」