EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
「そうかな…?このくらいが普通なんじゃないの?」
「ほら見ろ。僕の方が年下なのにお前よりデカイぞ」
離した手をパッと開いて小鳥の手と合わせてみるオーレリアン。
確かに彼の方が一回り大きかった。
「オーレリアンは男の子だから」
「いや、お前が小さ過ぎるんだ。ちょっとよく見せて」
言うが早いか小鳥の手を取り、まじまじと見つめる。
自分の手を真剣に見つめられることなど初めてで、だんだん小鳥は恥ずかしくなってきた。
「そっか…指がこのくらいなら、サイズは…」
何やら小鳥の指を触ってオーレリアンがぶつぶつ言っている。
「あの…そんなに見て、どうしたの…?」
「あっ、いや別に。何でもない」
ハタと我に返ったオーレリアンは慌てて手を離した。
と思ったら、またすぐに繋いで小鳥をリードする。
「行くぞ」
「あ!やっぱりジェットコースターは無しで…!」
「なら僕達も観覧車に乗るか。それなら平気だろ?」
「うん」
笑顔で頷く小鳥にオーレリアンも楽しそうに微笑んだ。