EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
と、その時。
「小鳥、僕を見て」
言葉をかけられながら顎をクイと上向かせられた。
闇夜に輝く彼の金髪が視界に映る。
明るい青の瞳が近づいてきたかと思うと、甘えるように唇を重ねられていた。
「…好きだ、小鳥」
キスの終わりに耳元で囁かれた彼の心。
「この十字架の前で誓う。これからは、お前を守るために生きる。だから、その指輪、受け取ってくれるか?」
待ち望んでいた言葉が今やっと聞けた嬉しさに、小鳥は泣きそうになりながら一生懸命頷いた。
「うん……私も、好きだよ。オーレリアン」
「そうか…。それ聞いて安心した」
小鳥の頬を撫で笑みをこぼす。
「ここで嫌いとか言われたらどうしようかと思ってた。母様の前でカッコ悪くフラれてお前に拒絶されるなんて…生きる意味を見失うくらい落ち込むから」