EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
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†††
それから二十年後。
すっかり大人の男性になったオーレリアン。
創世祭で見られた姿の通りに成長した彼は二児の父親となっていた。
今日も仕事を終えて人間居住区にある家族が待つ自宅へと帰る。
(やっぱりこっちに家を買って正解だったよな。近いからすぐに帰れる)
家路を歩き、仕事場から五分とかからずに帰宅。
オーレリアンは一軒家の自宅のカギを開けて中に入った。
「ただいま」
「お帰りなさい」
居間にいた小鳥が笑顔でオーレリアンに近寄ってくる。
「今日もお疲れ様」
「ああ…。でも今日は患者が少なくて楽だった」
「そっか。みんな元気ってことだね」
「そうだな。病院に患者が多過ぎたら困りものだ」
医者として、人間居住区にある瀬女医院で院長の助手をしているオーレリアン。
クローン研究をしていた時よりも今の方が楽しいと本人は言う。