EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
そんなルカを白魔が呆れ返って睨みつけた。
「ルカは保健体育の授業やり直して来なよ」
「保健体育でカルマとか衝撃とか習ったか!?記憶にないし!」
「けど…こうも血の香りが濃くなった人間と一つ屋根の下って……慣れてないから困るな」
「おいおい静理。まさかのあんたかよ。この状態の小動物を我慢できずに襲うなら俺か白魔かルカだろ」
「ごめん。俺も君達と同じで自分の欲には忠実なタイプなんだ」
静理が苦笑するのを眺めながら小鳥は冷や汗をかいた。
生理の時は気をつけろと言っていたオーレリアンの言葉を思い出す。
(どうしよう…!やっぱりかなり危険なの…!?)
不安が押し寄せる中、胸に手を当てて落ち着こうとしていると…。
「メスブタ」
オーレリアンの声が耳に届いた。
「言っただろ。護ってやる」
一人掛けの椅子に座って足を組み、真っ直ぐ小鳥を見つめて彼は言う。
「だから、寝る時になったら僕の部屋に来い。寝込みを襲う馬鹿がいるかもしれないから、今日からそれが終わるまで僕の部屋で寝起きしろよ。いいな」