EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
「それはつまり約一週間、オーレリアンが小動物を吸い放題ってわけか。うらやましいにも程がある」
「ハッ、僕は浅ましくないからな。欲望のままにメスブタの血なんか吸わない。お前と一緒にするな」
物欲しそうなカロンの視線がうっとうしい。
オーレリアンはプイッと横を向いた。
「オーレリアンが傍にいるなら安心だね。俺達が無意識に小鳥ちゃんを求めても、ちゃんと止めてくれるだろうし」
「当然。火傷したくなきゃ来るなよ」
静理に不敵な笑みを見せるオーレリアン。
兄弟の前で堂々と「護ってやる」宣言をされたことが何だかくすぐったくて、小鳥はほんのり頬を赤くした。