EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
「オーレリアンは今日もツンツン絶好調だね。なになに?小鳥ちゃんも一緒に授業でるの~?」
「だからいるんだろ。察しろサル」
階段が終わり、洞窟としか思えない空間に出た。
壁の所々に太い蝋燭が置いてあり、明かりの炎が揺らめいている。
(上の階より暗い…。怖いな…。なんか出そうだよ…)
不気味な洞窟の通路を道なりに歩いていくと、三叉路にぶつかった。
それぞれの道の上部にA、B、Cとアルファベットが刻まれている。
どの道に進むのか二人の様子をうかがっていると、突然アルトが手を振った。
「じゃあね、小鳥ちゃん。俺はA教室だから、お・わ・か・れ」
「僕達はCだ。行くぞ」
どうやら同じ授業でもクラスが三つに分かれているらしい。
小鳥は当然オーレリアンのいるクラスへ。
Cの通路を選び少し歩くと、扉が見えてきた。
「ちなみに、カロンとルカも同じクラスだから」
言いながら扉を開けるオーレリアン。
中は相変わらず洞窟だったが、広々としていて体育館を彷彿とさせた。