EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
「後で会おうって………こういうことか…」
家での会話を思い出してオーレリアンはチッと舌打ち。
小鳥は唖然としていた。
「この授業、白魔さんが先生だったんですか…?」
「んなわけあるか。あいつの専門は音楽だぞ」
カロンと話していると、周りの生徒達の声も小鳥の耳に入ってきた。
「白魔・クラヴィエって、あのピアニストの…!?」
「きゃあ!白魔先生だ!」
「一限目からお会いできるなんてラッキーね!」
「俺聞いたことあるぜ。白魔さんて、この学校を首席で卒業した人だろ?」
「スゲー天才って噂あるぞ。未だにあの人の残した成績超えた奴いないらしいし」
これらを聞いてしまった小鳥は再びカロンに問い掛けた。
「……白魔さんて、天才なんですか?」
「家ではダラダラ音楽聴いてるだけの百歳ジジイだけどな」
続いてルカが肯定する。
「努力しないで何でもできる奴のことを“天才”って言うなら……白魔はバッチリ当てはまるっ」