EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
選ばれて「嬉しくない」と言ったオーレリアン。
不快な気分にさせてしまったため近寄りづらくてルカに相談した結果が、まさか「オーレリアンと二人きりで買い出し」になるなど小鳥は思いもしなかった。
(絶対断られると思ってた…)
人間居住区内にあるスーパーにて、隣にいる金髪少年をチラリと見遣る。
(オーレリアンさんと、二人でお買い物…)
何だか新鮮だ。
「何?人の顔をジロジロと」
「あ…すみません!」
「別に、嫌とは言ってないだろ」
食品コーナーを回りながら会話していると、不意にオーレリアンが大きな溜息をついた。
「お前さ、そんなにビクつくなら僕なんか選ぶなよ。ルカとかカロンとか、お前に甘い顔して尻尾振る奴が他にいるだろ」
「そんな、別に…甘い顔をして欲しいわけじゃ…」
「は?罵る奴の方が好きなの?お前どんだけマゾなんだよ」
「ま…マゾじゃないです…!」
「お前のことメスブタ呼ばわりしてる僕を選ぶ時点でマゾだろ」