EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】

「ハッ、何が天才だよ。怠惰が趣味の奴にそんな脳みそいらないだろ。宝の持ち腐れ」

オーレリアンが腕を組んで嘲笑っていると、白魔が授業をし始めた。

三十人程いる生徒達の前で歌うように話し出す。

「この授業は“狩り”だそうだね。人間を――獲物を狩ること。それは本来、僕達闇人が日常的に行ってきた行為であることは君達も知っているよね?」

先生の問い掛けに大半の生徒達がうんうん頷いた。

「今は一部の狩人の専門職となってしまった狩り。君達は捕まった獲物を買うことで何の苦労もせずに地下で食事をしているけど、昔は狩りに命懸けだったんだよ?どんなふうに行っていたか知ってる?ルカ・クラヴィエくん、答えて」

「へっ!?」

いきなり当てられてドキッとするルカ。

「えっと……普通に襲う」

「うん。0点」

「ヒデー!!答えたのに!」

文句を言うルカに呆れながら白魔は説明を続けた。

「状況によって色々違ったんだよ。圧倒的有利な状況で人間を襲うことができる日なんて稀さ。だから今日は…危機的状況に陥った時のための食事法を勉強するよ」


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