EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
このままではマゾかそうでないかの言い合いが永遠に続きそうなので小鳥は口を閉じた。
黙ってしまった彼女を見て「認めた」と勘違いしたオーレリアン。
勝ち誇った笑みを浮かべている様子からして、ちょっと気分が浮上したようだ。
(ハァ…オーレリアンさんには口で勝てる気がしないなぁ…)
そんなことを考えつつ小鳥が買い出し用のメモを確認する。
「まだ買うの?」
「いえ、もう一通りカゴに入れ…」
言いかけて小鳥は気がついた。
(あっ!)
メモの一番下に書かれた「生理用品」の文字に。
(そうだった!生理用品も買わなくちゃいけないんだった…!)
「ん?どうかした?固まってるけど」
「あっ、いえ!何でもないです!」
無理矢理笑顔を作ってからガラガラとカートを押してレジへ向かう。
(とりあえず先に食糧品だけ買っちゃおう…!)
雑貨ものはそれからだ。