EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
5
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翌日は水曜日だった。
オーレリアン達の学校は、基本的に水曜日はお休みだ。
授業を受ける生徒もいるが、それはカロンのように仕事でよく通常授業を抜ける生徒のみ。
当然オーレリアンは休みなので居間にて読書を楽しんでいる。
小鳥はというと、彼の傍でハタキを片手に家具のお掃除中だ。
(ハァ……)
大きな溜息を吐き出したいが、オーレリアンが近くにいるため心の中に留める。
気分が憂鬱なのはオーレリアンと元カノのことばかり考えてしまうせいだ。
自分はオーレリアンを見捨てないと決めて前向きになった小鳥だが、元カノとオーレリアンが付き合っていた時のことを勝手に色々妄想してへこんでいた。
付き合っていた時、オーレリアンは優しかったのだろうか。
告白はどちらから?
自分に見せる照れたような表情や笑顔を彼女にも見せたのか。
手は繋いだか。
キスは――。
そこまで考えて小鳥はハッと我に返る。
(これって…嫉妬だ…。もう別れてるのに…元カノさんに嫉妬するくらい、私は……オーレリアンさんのことが…)
好き――と呟きそうになった瞬間、気もそぞろといった様子で掃除をしていたせいか、チェストの上に積み重なっているCDに手をぶつけてしまった。
ガシャンと派手な音を立てて五、六枚のCDが床に落下する。