EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
「うるさい。何やってんの」
「す、すみません…」
オーレリアンに怒られてしまった。
しゅんとなって散らばったCDを拾い上げる。
と――。
「あ!!」
「うるさいってば!今度は何!」
「どどどうしましょう!オーレリアンさん…!!」
CDを手に涙目でオーレリアンを見つめる小鳥。
涙目の意味がわからず気になったオーレリアンは本を置いてソファーから立ち上がった。
「どうしたの」
小鳥に近づき、彼女が握るCDを見る。
「これ……割れてしまいました」
「……うわ」
ケースの中央が砕けている。
中を確認すると、CD本体にまでヒビが入っていた。
「すみません!!私の不注意でこんなっ!」
「ドジ。これ一枚だけ?」
落ちた他のものを小鳥は焦って確かめる。
「それだけ……みたいです」
「そうか…」
「どなたのですか…?」
「………兄様の」