EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
「フェオさんの…。私、謝ってき――」
丁度その時、居間の扉が開いた。
小鳥とオーレリアンの二人しかいなかった空間にルカとカロンが入って来る。
「あー、小動物とチビ太がイチャイチャしてる」
「誰がチビ太だ!変な呼び方するな!」
カロンに食いつくオーレリアン。
いつものことなのでスルーしつつルカが小鳥に近寄った。
「何してたの?」
「あの……これ…」
ルカが割れたCDに目を落とす。
「ん?…ああっ!!!!このCD!忘れてた!!」
顔を青くして慌てるルカ。
「ルカくん…?」
「どういうことルカ。何か知ってるわけ?」
オーレリアンがカロンからルカに視線を移した。
ルカはウッと言葉に詰まり、冷や汗をかく。
「その……このCD…壊したの俺なんだよ」
「は?」
「え?」
オーレリアンと小鳥は同時に目を見開いた。
「この前フェオの部屋行った時、間違って踏んじゃってさ…。バレたらヤバイから隠そうと思ってCDの山の中に交ぜておいたんだけど…すっかり忘れてた」