EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
「死亡フラグゥ~!!!!!」
「うるさいルカ」
オーレリアンが涙目で叫ぶ兄にチョップを食らわす。
「フェオさん、そんなに怖いんですか…?あんまり怒るところを想像できないんですが…」
「知ってるか、小動物。普段物静かな奴のマジギレはスゲーんだよ」
ちょっと遠い目をしてから真面目な表情になると、カロンは未だCDを持っている小鳥を見た。
「あんた、とりあえずCD隠せ。こんなとこフェオに見られたら誤解され…」
「俺が、なんだ?」
突如聞こえた、フェオドールの声。
「うわぁああっ!!!!来たっ!!」
居間に入って来たフェオドールを視界に捉え、ルカが悲鳴を上げる。
「げっ…このタイミングとかないわ」
「兄様…」
カロンとオーレリアンがゴクリと生唾を飲み込んだ。
「……どうしたんだ?」
弟達の態度が不自然だ。
気づいたフェオドールは彼らを見回し、最後に小鳥へと目をやった。
「ん…?そのCD…」