EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】

呼び止められて振り返ると、真剣な表情のオーレリアンがいた。

「僕も行く」

「え…ええ!?あの…!そんなわざわざ…!」

「うるさいな。ピーピー喚くなよ」

うっとうしげに眉根を寄せながら食糧品の袋を手に持つオーレリアン。

「ちょっと目を離した隙にお前に何かあったらどうすんだ馬鹿」

「あっ……」


(それって…心配してくれてる…?)


嬉しくて顔をほころばせる小鳥に対し、オーレリアンは上擦った声でツンデレを発揮した。

「べっ、別に…メスブタの心配してるんじゃないから。僕の責任だとか、後からあいつらにグチグチ言われるのが面倒なだけ。勘違いしないで」

「はい…!じゃあ一緒に行きましょう」

「だからなんでそんな嬉しそうなんだよ…。クソむかつくっ」






< 7 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop