EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
そして、ゆっくりと小鳥の座る柩に近づいてきたかと思うと、いきなり跪いて小鳥の身体に抱き着いた。
腰に彼の両腕が回り、膝の上に顔が埋められる。
「オーレリアンさん!?」
突然過ぎる展開に小鳥が顔を真っ赤にさせて慌てていると、腰に回っているオーレリアンの腕にギュッと力がこもった。
「動かないで。しばらく、こうさせて…」
「オーレリアンさん…」
抱きしめたくなると思っていたのは自分の方だったのだが。
ちょっぴり苦笑してから優しく彼の金髪に触れる。
オーレリアンは嫌がることなく小鳥の指を受け入れた。
「……お前ってさ、確信犯なわけ…?」
「え?何がですか?」
「僕に好かれたいから、僕の欲しい言葉を言ってるの…?」
「えぇ!?ち、違いますよ!私はただ、思ったことをそのまま…」
「だろうな。頭が残念なお前には確信犯とか無理だ」
小鳥の膝に顔を埋めたまま、オーレリアンは囁く。
「だからこそ……お前の言葉は信じられる」
小鳥がくれる言葉はいつでも単純で。
馬鹿みたいに素直で。
「……お前になら、素直に甘えられるかもしれない…」