EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
オーレリアンはそっと顔を上げた。
下から上目遣いで小鳥の顔を覗き込む。
「認めたくないけど、僕は……お前に…甘えたいみたいなんだ」
ほんのり朱に染まる彼の頬。
困ったように眉を下げるその表情が可愛くて、無意識に小鳥も顔を赤くさせた。
「わ、私なんかで良ければ、ドンドン甘えて下さい…!」
「本当…?いいの?僕の“甘え”がどういう意味か、ちゃんとわかってる?」
「え…?」
目をパチパチ瞬かせる小鳥。
オーレリアンはそんな無防備な小鳥を優しく押し倒した。
柩の中で二人、寄り添うように寝転がる。
「僕が甘えるってことは…お前に心を許すってことなんだよ」
熱を帯びた小鳥の頬をスルリと撫で、オーレリアンは微笑んだ。
「ひねくれた感情も弱い自分も本当の想いも、何も隠さない。ねえ、僕の全てを受け入れてくれるなら…キスして。お前から、僕に」