EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
ぼふんと小鳥がゆでだこになる。
「キキ、キスって…!」
まさかのお願いにビックリして飛び起きようとした時、オーレリアンが小鳥の腰をガッチリ抱いた。
「して、小鳥。僕にはお前が必要だ」
横になったままの至近距離で真っ直ぐ見つめられる。
恥ずかしがらせるためや、冗談で言っているのではないとわかる本気の眼差し。
(オーレリアンさん…)
清んだ空に似た彼の青い瞳に吸い寄せられるように、小鳥は自分から顔を近づけた。
――音もなく、一瞬だけ重なった唇。
羞恥ですぐに離れた小鳥だったが、オーレリアンがそれを許さない。
素早く小鳥を引き寄せると、再び唇を重ねた。
そのままコロリと身体を転がし、小鳥に覆いかぶさる。
「ん……ずっと…こうしたかった」
ついばむように何度も口づけて。
「あ、のっ……もう…!」
「甘えてるんだよ許せ」
「んっ…!」
また塞がれる。
(こんなっ…こんな!!)
大変なことになったと思わずにはいられない。
オーレリアンの甘えは甘すぎる。