EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
広場のステージで行われる様々なイベント。
次はクイズ大会ということで、早々にピアノが片付けられクイズ用のセットが設置された。
大きく〇と×が書かれた板がステージに吊り下げられる。
「〇×クイズか」
興味ないといった眼差しでオーレリアンがステージを見遣る。
「クイズとかだりぃ」
「だよな~」
カロンとルカがこちらに合流した時だった。
『クイズで優勝した方には遊園地のペアチケットをプレゼント致します』
壇上にて静理が餌を放った。
「一応賞品があるのか。けど、そんなんで釣れると思うなよ」
鼻で笑うオーレリアン。
しかし兄二人は違った。
カロンとルカの眉がピクリと上がる。
「いや待てよ。ペアチケットってことは小動物と一緒に遊びに行けるってことか」
「静理!誰でも参加できんの?」
ルカがステージに向かって尋ねると、静理は笑顔で頷いた。
「よしやる。小動物との遊園地デートのために」
「俺もっ」
「お前らふざけるなよ。メスブタは僕のフィアンセなんだぞ。お前らなんかとデートするわけないだろ」