EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】
『ま、来たんだから今からでもオッケーでしょ。ほら、マイク持って』
明るい笑顔でカロンにマイクを渡すアルトだが。
「あ、無理だわ。俺コンテスト出るから」
『へ?それって、今から始まる女装コンテスト?』
「おー。ちなみに静理とオーレリアンも出るから」
『ま、マジ!?ムチ野郎とツンドラオーレリアンも!?うわ楽しい!!』
「何が楽しいだ!アホ猿!!」
真っ赤になって怒鳴るオーレリアン。
黙り込んで溜息をつく静理。
カロンはそんな乗り気じゃない二人を引きずってステージ裏に回った。
「出場者は裏でエントリーと着替えだってさ。女ものの衣装は貸してくれるらしいよ」
白魔の説明を聞きながら小鳥はハラハラ。
(オーレリアンさん、嫌がってたけど本当に女装なんてするのかな…?静理さんだって女装とか…想像できない…)
ガタイのいいカロンについては似合う似合わない以前の問題だ。
果たして女装できるのだろうか。