EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】
「ちょっ…!そういうことズバッと言うなよ!恥ずかしいだろ!?」
『あれ?告白じゃなかったの?君のセリフ、好きだって続くのかと踏んでたんだけど』
ボッと耳を赤らめるルカ。
そんな彼をフォローしようと小鳥が口を開いた。
「大丈夫ですよ、ルカくん。わかってますから」
「へ…!?」
まさか、とっくに小鳥は自分の思いに気づいていたのだろうか。
ルカがちょっと期待していると…。
「温泉、行くために必死なんですよね?」
「え?あ………うん」
伝わってはいなかった。
ホッとしたやら悲しいやら。
ルカの心境は複雑だ。
『さてお次はエントリーナンバー七番だよー!どうぞ』
アルトに先を促されて小鳥は氷河の前に立った。
(そうだよ、氷河さんもいたんだ…!)
正直、怖い。
コンテストなので何もされはしないだろうが、一対一で向き合うのはちょっぴり勇気がいる。
「あ、あの…プ、プレゼントですっ。どうぞ…!」
かなり吃ってしまった。
ビクビクして反応を待っていると、ツカツカと歩み寄ってきた氷河が乱暴にプレゼントを掴み取った。
「俺にプレゼント?なんだこれは。お前は俺の欲しいものを全くわかっていないな。出直して来い」