EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】

服を着るフェオドールを眺めながら白魔は鋭い視線で探るように弟を見つめた。

「ねえ、小鳥のことも管理してるの?」

「……なんの話だ?」

「とぼけないでよ。君の悪い癖の話さ」

白魔の言う「管理」とはフェオドール流の束縛のことだ。

好きな相手の全てを支配して管理して自分のものにしてしまいたいという欲求を叶えるためにフェオドールが無意識にとるストーカーにも似た行動。


「スケジュールとか交友関係とか、君の元恋人達は縛られすぎて怒ってたらしいね」

「……なんで知ってる?」

「僕が君の兄上、だからだよ」

からかい混じりの答えにちょっぴりムッとする。

フェオドールは未だ意識のない小鳥の乱れた服を整えてやりながら反論した。

「俺は、好きな子を独り占めしたいだけだ。束縛したいわけじゃ…ない」

「わかってないね。独占欲は結果、束縛に繋がるのさ」


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