EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】
その後、食事の時間になり小鳥は人間用の特別料理を食べることに。
兄弟達は同じテーブルでブラッディーボトルから血を飲んだ。
「ていうかさ、小鳥の身体、いつ元に戻るのかな?」
食事の席にて、ルカが白魔の顔を見る。
「僕に聞かないでよ。知らないから」
欲しい答えが得られぬまま、ルカは箸を持つちびっ子小鳥に視線を戻した。
「なんかフェオの時より長くねぇ?小動物が人間だからか?」
「そろそろなんじゃない?待つしかないんだから放っておけよ」
オーレリアンの言う通り、待つしかないためこの話題は早々に終了。
弟達が別の会話を始めたが、フェオドールは汚れる小鳥の口周りを小まめに拭いてやりながら一人ボンヤリとこう考えていた。
(もう少しくらい、このままでもいい)
滅多にない状況なので、もう少し。
自分が知らなかった幼い小鳥。
そんな昔の彼女と過ごす時間はフェオドールにとって何よりも貴重なものなのだ。