EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】
「どうして、白魔がここに!?」
「君のマネージャーと会う約束をしてたのさ。そしたらここに呼び出されたんだよ」
「俺のマネージャー?ミロのことか」
自分の友人でありマネージャーでもあるミロスラフを思い出し、フェオドールは首を傾げた。
「なぜミロと会う約束を?」
「さあね。向こうが誘ってきたんだ。面倒臭くて断ってたんだけど彼、諦め悪くてさ。本当…参ったよ」
うんざりした表情をしつつフェオドールの隣に座る。
それから白魔はすぐ意地悪げな笑みに切り替えた。
「それより、興味深い話をしてたね。僕もまぜてよ」
うなだれて頭を押さえるフェオドール。
そんな弟の気持ちを察して静理が会話を繋げる。
「女性に対するプロポーズの方法。白魔、何か良いアイディアはないかい?」
「女性って…どうせ相手は僕のプリマドンナなんでしょ?なら簡単さ。抱きながら甘い言葉で脅して、縛りつけるように永遠を誓わせれば良いんだよ」
「できるかそんなこと」
即答したフェオドールに白魔は呆れ顔。
「何を遠慮してるんだか。これだから草食系は」