EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】
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フェオドールが小鳥の庇護者になったからといって、特に何か変わるわけでもなかった。
いつも通り屋敷の家事をこなしていたある日。
「あ、そろそろ買い物に行かないとお茶がない…。味噌も終わっちゃうし」
キッチンにて、買いたいものをリストアップしていく。
さて、一人で外出は危険だから義兄弟の誰に同行を頼もうか。
「こういう時に…フェオさんを頼るべきなのかな?」
きっとそうだと判断し、小鳥はその日、一日の終わりにフェオドールの部屋を訪れた。
小鳥の部屋の隣にある彼の部屋。
軽く扉をノックしようとして小鳥はピタリと手を止めた。
(ま、待って!どうしよう…。いきなり“明日買い物に付き合ってくれませんか”とか…失礼すぎるかな?フェオさん、ヴァイオリニストだし先生だし、お仕事、忙しいんじゃ…)
扉の前で固まったままグルグルと考える。
すると。