EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】
「父様より兄様でしょ。メスブタ、ちゃんとプレゼント用意しろよな。仮にも兄様のフィアンセ名乗ってるなら恥ずかしくないものを見繕うんだぞ」
「ううっ…フェオさんの欲しい物って何でしょうか…?」
「そんな難しく考えることないぞー、小動物。たぶんフェオならこう言う。……マドモアゼルが選んでくれたなら、何でもいい」
「おおー!カロン似てる!」
ルカの褒め言葉に得意げな顔をするカロン。
そんな兄二人に対しオーレリアンがブチ切れた。
「お前らも真面目に考えろよな!昔から兄様に散々世話になってるんだから!」
これにはカロンもルカも真面目な顔をする。
「だよなぁー。他の奴の誕生日なんか絶対祝わねぇけど、フェオだけはなー」
カロンがぼやく隣で頷いていたルカは思い出したように小鳥を見つめた。
「あっ、小鳥の誕生日はいつ?」
「私は4月です。4月1日」
「へー、小動物は嘘つきの日か。俺は3月3日」
「カロンさんは雛祭りですね」
「生憎、女子じゃねーけどな。ルカはあれだろ?クリスマス」
「そう。俺は12月25日!」