EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】

堂々と言ってからルカはしゅんとする。

「だから小さい頃、誕生日とクリスマスのプレゼントごっちゃにされるパターンだった」

地下世界にもクリスマスを祝う習慣があるようだ。

小鳥がまた一つ闇人に親近感を覚えた時、オーレリアンがルカを鼻で笑った。

「いつまで根に持ってんだか。餓鬼」

「むっ…良いじゃんか別に。ちなみに小鳥、オーレリアンの誕生日は1月1日」

「えっ!お正月ですか?なんか良いですね。めでたくて」

「……お年玉とプレゼント、ごっちゃにされるぞ」

オーレリアンがボソッと呟いたセリフにプッと吹き出す。

ルカと同じでお正月生まれにも悩みがあるようだ。

「静理なんかもっとヤバイぜ。2月14日生まれだから誕生日プレゼントが全部チョコ」

「カロン、余計なことを言わない」

静理が殺気を飛ばすと白魔がクスリと笑った。

「逆に羨ましいけどね。僕の退屈な誕生日と交換して欲しいよ」

「白魔さんはいつですか?」

「子供の日だよ。5月5日さ」


< 40 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop