EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】
堂々と言ってからルカはしゅんとする。
「だから小さい頃、誕生日とクリスマスのプレゼントごっちゃにされるパターンだった」
地下世界にもクリスマスを祝う習慣があるようだ。
小鳥がまた一つ闇人に親近感を覚えた時、オーレリアンがルカを鼻で笑った。
「いつまで根に持ってんだか。餓鬼」
「むっ…良いじゃんか別に。ちなみに小鳥、オーレリアンの誕生日は1月1日」
「えっ!お正月ですか?なんか良いですね。めでたくて」
「……お年玉とプレゼント、ごっちゃにされるぞ」
オーレリアンがボソッと呟いたセリフにプッと吹き出す。
ルカと同じでお正月生まれにも悩みがあるようだ。
「静理なんかもっとヤバイぜ。2月14日生まれだから誕生日プレゼントが全部チョコ」
「カロン、余計なことを言わない」
静理が殺気を飛ばすと白魔がクスリと笑った。
「逆に羨ましいけどね。僕の退屈な誕生日と交換して欲しいよ」
「白魔さんはいつですか?」
「子供の日だよ。5月5日さ」