EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】
7
†††
気まずい空気が居間に流れる。
ソファーに座って向かい合う小鳥とフェオドールとオーレリアン。
当事者以外の兄弟達は限界だった。
「なあ…なんなの?あれ」
ルカがヒソヒソ声でカロンの袖を引っ張る。
「あー…チジョウのモツレってやつ?」
「カロン、意味わかってるかい?」
静理が横目に尋ねると、別のソファーでゴロゴロしていた白魔が笑った。
「ハハッ、とんでもない組み合わせでもつれてるね」
「笑いごとじゃなくね!?フェオ大好きなオーレリアンが何あれ!何があったんだよ!」
ルカが慌てるのも仕方ない。
現在、小鳥を間に挟んでフェオドールとオーレリアンが睨み合っているのだ。
「いつの間にか小動物とフェオは仲直りしてるし、オーレリアンはフェオのこと睨みまくってるし、明日世界が終わる前触れだな絶対」
「不吉なこと言うなよカロン!」
どうすれば良いのかわからない状態のルカはもう涙目だ。
と、その時、オーレリアンが口を開いた。