EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
まるでその関係が罪であるかのように語る。
この時、小鳥は静理が人間嫌いだったことを思い出した。
そして、ふと疑問に思う。
「静理さんは、どうして歴史の先生になったんですか?」
「え?」
虚をつかれたような表情で小鳥を見つめる静理。
「静理さん、ジャンヌ・ダルクとか知ってて人間の歴史にも詳しそうだし…。闇人と人間がよく似ているなら、静理さんは避けて通りそうなのに…」
「ああ…人間嫌いの俺が、なぜわざわざ人間と切り離せない歴史というジャンルを学んだのか、という疑問かな?」
純粋な瞳を彼に向け、コクリと頷く。
すると静理は力無く笑った。
「それはね…」
内緒話でもするように話し始めた丁度その時。