EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
「……これから、どうするんだ?」
体を起こす静理の様子を見ながら、フェオドールがポツリとこぼす。
いまいち意味がわからなかったのか、カロンが首を傾げた。
「何が?」
「マドモアゼルにどう接するべきなのか、考えないといけない」
理解したのか、カロンはポンと手を打った。
「おー、飯時には声掛けるべきか?」
「そうだよ!一緒に食事とかって……やっぱいきなりは、ムズい?」
喜びそうになったルカだが、以前食堂で小鳥が怖がっていたのを思い出す。
下手に誘うべきではないだろうと考えを改めていると、白魔がどうしようもない事実をハッキリ言った。
「でも、彼女だってもう闇人なんだ。無意識だろうと血を求めるはずだよ」
それはそうだと皆が頷く中、オーレリアンがこんな提案をする。
「吸血行為に抵抗があるようなら、僕みたいにグラスで飲めばいいことだろ」
オーレリアンとしては小鳥を思ってまともなことを言ったはずだが、なぜかカロンとルカから文句が飛んできた。
「同類を増やそうって魂胆か。一緒に飲むとかズリー」
「まさかオーレリアン、小鳥のこと独り占めする気じゃ……!」