EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
「もしなんかあったらまた俺がぶん殴るに一票」
「てことは、カロンも俺と同じでフェオに賛成派だな。オーレリアンは?なんか意見ある?」
「どうでもいい。勝手にすれば?」
フェオドールに賛成が多いため、白魔はやれやれと溜息をついた。
「……わかったよ。僕のプリマドンナは静理に任せる。これで君は満足?」
問い掛けた先には静理の瞳。
静理はこの時、初めて心から兄弟全員に感謝した。
「あり、がとう……」
微笑む静理。
話が上手くまとまったところで、カロンが唐突に大きな声を出す。
「よしっ!静理を殴ってスッキリしたことだし、後はパーティーのことでも考えるか」
「え?パーティーって、そんな予定あったけ?」
「バッカルカ、小動物が闇人になったんだぜ?めでたいだろ?パーティーするしかねーじゃん」
ポカンとする一同。
カロン曰く、このような理由らしい。
「静理が小動物殺したのは許せねーけど、小動物が俺らの仲間になるのは大歓迎。てことで、闇人歓迎パーティーすんぞ」