EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
「僕は、誰かを罪悪感で縛りつける気持ちはわからないけど……縛りつけられる側の気持ちなら、わかる。僕にとってそれは、苦しくて苦しくて……けど、ないと死ぬ。……心が、死ぬ」
良くも悪くも、自分を保つための枷だとオーレリアンは考える。
「静理にとってお前がそうなら、お前が消えたら静理死ぬんじゃない?」
「死ぬって、そんな……」
「安心しろよ、お前構ってる間は絶対死なないし、どこにも行かないから」
だから諦めて静理の相手をしてやれ、とオーレリアンが続けようとした時だった。
小鳥が感情的に声を上げた。
「それが、嫌なんです!」
泣きそうな目でキッとオーレリアンを見つめてから、小鳥はギュッと瞼を閉じて俯く。
「私は、そんなふうに静理さんのことを縛りたくないから、離れたいんです。罪悪感があるからって、好きでもない相手と静理さんが無理して一緒にいることないんです!私は静理さんのことが好きだから、静理さんの近くにいられる理由が欲しいけど……静理さんは、違うから。私のことなんて、きっと……面倒だって」
「おいおい、ちょっと待て。静理はあんたのこと好きだろ確実に」
「え……?」