EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】

割り込んだカロンの言葉を耳にして、小鳥がポカンとする。

それからフェオドールがポツリと呟いた。

「……もうとっくに恋仲かと思っていたんだが」

「お前ら、付き合ってないの?」

オーレリアンの質問に小鳥はまた頬を染めた。

「なっ、ないです……!付き合ってません!好きとか、一度も言われたことないですし!」

「えー、でもゼッテー静理はあんたのこと好きだぜ。じゃなきゃあんな執着しないだろ」

「良かったなメスブタ、両思いじゃん」

からかうように笑うオーレリアン。

小鳥はというと、突然の両思い発言に大混乱だ。

「そ、そんな……両思いだなんて、そんな、こと……全然……」

「おーおー、悩める小動物だな」

「まあ、静理は人間嫌いなわけだし、お前が闇人になった途端に好きってのもどうかと思うけど」

「いや……静理は人間だろうと闇人だろうと、嫌いな相手には積極的に関わらないタイプだ」

「そうそう。好青年の皮かぶった猛獣だけどさ、小動物のことは静理なりにちゃんとお世話しようとしてるみたいだし、完全に脈ありだろ」

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