EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
カロンに強く言われてもまだ納得できないのか、小鳥は相変わらず自分の世界で混乱中だ。
そんな小鳥を見兼ねてオーレリアンが溜息をつく。
「あー、もう。グチグチうざったいな。メスブタお前、さっさと静理に告白でもしてこいよ」
「こっ、くはく、なんて……!恥ずかしい、ですっ」
「僕達には言えてたじゃん。あれを静理の前でもう一回言えばいいだけだろ」
話が思いがけない方向に転がっていく。
オーレリアンに言われ、小鳥が告白すべきか本気で悩んでいると、カロンが真面目な顔で唐突にこう言った。
「わかった。つまり俺達が協力して“静理と小動物をくっつけよう大作戦”を決行すればいいわけだ」
「なにそのダサいネーミング」
オーレリアンからの冷ややかなツッコミは無視して、カロンは小鳥に目を向ける。
「そうと決まれば小動物、あんたは俺の部屋に引っ越しな」
「えっ、どうしてそうなるんですか!?」
「監禁してやるからおいでってこと」
「……それだとカロン、お前が危険なんじゃないか?静理の怒りをお前が買うことになる」
カロンの意図がわかったのか、フェオドールが複雑そうな表情をした。
「だよな。けど小動物匿うなら俺の特別ペット専用部屋が一番最適じゃね?絶対快適」
「あの……何を、するつもりなんですか……?」
怖々と首を傾げる小鳥。
カロンはニヤリと笑って詳細を話したのだった。