EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
虚勢だ。
静理自身、わかっている。
本当は、すごくすごく、誰よりも一番に愛されたい。
(わかってる。わかってるんだ。……けれど、そんな本音……)
弱さを曝け出すようで、言えるはずがない。
静理がギリと歯軋りした、その時。
「そんなことないですっ!!」
突然、小鳥の叫ぶような声が部屋に響いた。
視線をそちらにやれば、ペット専用監禁部屋のドアが開かれており、そこに小鳥が立っている。
「許されないだなんて……そんなことありません!」
小鳥は泣きそうな声でもう一度繰り返した。
「小鳥ちゃん……聞いて、いたのかい?」
そちらの部屋に小鳥がいるだろうと予想はしていたが、今の今までドアはしっかり閉じられていた。
自分達の会話の詳しい内容を彼女が知るはずない。
そう思った静理だったが、小鳥の背後から顔を出したフェオドールとオーレリアンの種明かしに納得するしかなくなった。
「この部屋には盗聴器が仕掛けられている」
「そこの首絞められてる馬鹿がそんな犯罪アイテム持ってたから。丁度良いし、使った」