EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
「死んだ、私に……?」
それは気づけという方が無理な話だ。
脳内で自分へのポコポコ叩きの刑をストップさせる。
そして小鳥は照れながら少し文句を言ってみた。
「せ、せめて、生きてる私にして下さい!」
「そう、だよね」
「狡いです静理さん」
「うん……。狡い男で、ごめん。だから、ね……」
静理が熱っぽい眼差しを小鳥に向ける。
視線が絡み、小鳥の中で彼に触れたい欲求が更に高まった。
「やり直したいんだ。俺と君にとって、三回目のキスになるんだろうけれど……気持ちが重なった、初めてのキスとして……やり直させてくれないかな」
彼とのキスなら、何回目だろうと全てが特別だ。
そう、小鳥には思えた。
「何度だって、静理さんとなら……」
「っ……!」
頬を染めて恥じらいつつも了承してくれた小鳥が愛し過ぎて、静理の思考は行動に遅れた。
衝動的に彼女を抱き寄せ、唇を奪う。
理性などなかった。
ただ、小鳥に口づけたい。
それだけだ。