EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】

会社といっても自営業なので、ドでかいビルに本社を構えているようなことはない。

知る人ぞ知る店であり、金持ちにしか手が届かない価格で商品の取り引きが行われている。

「捕獲した人間を篩(ふるい)にかけて、商品として出荷する。その作業を僕達兄弟が役割分担して行っているんだよ」

「お前も一番最初、僕に血を採取されてデータ取られただろ?あれでどうなるか決まるんだ」

ABCで評価される血のランク。

オーレリアン曰く「Aが最高。Bが普通。Cは飲めたもんじゃない」らしい。

「血が不味いCの人間はゴミ同然。不細工なら闇市場行きさ。ルカが連れて行って安値で売ってきてくれるよ」

「AとB、それから顔の良いCはロゴ入れて商品扱い。Cに血の価値はないから、静理の調教を受けさせて従順なペットにする。結構需要あるんだよな。どこが良いんだか僕にはサッパリだけど」

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