EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
「…………Comment ?」
予想の斜め上過ぎる知らせを聞き、うっかり素で母国語がこぼれた。
何だって?と聞き返すくらいには動揺し、ジェラルドが表情を凍らせる。
それから白魔が静理にバトンタッチして、あの日の詳しい出来事を話して聞かせた。
その間、ジェラルドは一言も喋らずに固まったまま。
そして話が終わると、ジェラルドは直様小鳥の目の前で土下座した。
「すまなかった小鳥ちゃん!!!!まさかあれのせいで、そんなことになるなんて!!」
額を床に擦りつける勢いのジェラルドに小鳥は内心大慌て。
謝らせてしまったことに申し訳なさが込み上げ、何か上手い言葉はないものかと探していると。
「……まあ、普通は予想しないだろう」
見兼ねたのか、フェオドールが父親の味方に回った。
しかしすかさず白魔に攻撃される。
「甘いね。父上は野良犬よりも質が悪い静理の過去を知ってるくせに、子供に戻るブツを渡したんだよ?これが確信犯じゃないって言える?」
「確信犯だなんて……!そんなわけないじゃないか!!」
ガバリと顔を上げてキッパリ否定するも、ジェラルドは考えた。
「ふむ……。しかし、私が余計なことをしたからというのも事実だ。それならば」