EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
「つまり?」
黒い笑顔で威圧する静理が、先へ進めと促す。
小鳥はハラハラしながら見守っていた。
「うむ。つまりだね、あれら全てを結びつける私の本来の研究というのがだね……闇人を人間に変える研究なのだよ」
「えっ!?」
「闇人を、人間に……?」
小鳥が驚き、静理が訝しむ。
「その通り。長い間、私はずっとこの研究を完成させるために尽力し続けた。いや、今もし続けている」
静理は少し首を傾げた。
「ということは、まだ成功したことがないということですか?」
「残念ながらね。最新技術も色々と取り入れてはいるんだが、これはやはり神の領域なのかもしれない。だがそうだとしても、私は諦めるつもりはないんだ。この研究は私の欲であり夢であり約束なのだからね。私がこの世に存在し続ける限り成功を追い求めるよ」
そう宣言してから、ジェラルドは一番伝えたかったことを語った。
小鳥を真っ直ぐ見つめながら。
「だから小鳥ちゃん。いつか私の研究が成功したら、君は人間に戻ることができるかもしれない」
「っ……!?」