EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
そんな静理の危ない心など露知らず、小鳥は呑気にメイド服と一緒に入っていたメッセージカードを読んでいる。
「今度は是非静理さんと一緒に来て下さいって書いてありますよ」
「へぇ……」
気のない返事をしつつ、静理はそのメイド服を手に取った。
そしてじっくりと観察する。
(黒に白のエプロン、くるぶしまでのロングスカート……清楚系をイメージしたクラシカルか。俺の好みを良くわかっててムカつく)
子供っぽい可愛さや派手な露出を狙ったものは静理の趣味じゃない。
対して、この清楚なメイド服は静理の好みのど真ん中である。
「小鳥ちゃん、このメイド服、着るの?」
「はい。せっかくいただいたので」
それを着た時の静理の反応も気になるところ。
着たら静理に見せたいと小鳥が言おうとした時だった。
「着たいなら構わないけれど、俺はこれを着た君を必ず押し倒すからね」
色気を垂れ流しつつメイド服にチュッと口づける。
そんな静理の行動に、小鳥は真っ赤になって固まるしかなかった。