EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
「えっと……親愛なる我が息子と娘よ、ああここは読まなくてもいいか……小ビンについては……あっ、これかな。君達に贈る薬は、闇人と闇人の間に子供ができる薬で……男性と女性、両方が愛し合う前にこの薬を飲むと、効果が発揮される…………え?」
静理の目が点になる。彼は無言で続きに目を通した。
ーー残念ながら、未だに闇人を人間に変える薬は研究中である。しかし、この薬「子供ができーる」を服用すれば君達も子供を授かることが可能なのだ。私はこの薬のおかげで受胎に成功したカップルを何組も見てきた。確実だと判断したため、君達にこれを贈ろうと決めたのだよ。使うも使わないも君達次第だ。その判断は君達に委ねよう。だが一つ希望を言うならば、私は可愛い孫の顔も見たくてね。是非とも、活用してくれたまえ!
「静理さん!?続きはなんて書いてあるんですか!?」
先程の薬の説明を聞いた小鳥が瞳をキラキラさせて興奮気味に話し掛けてくる。
静理は読み終わった手紙をそっと小鳥に渡した。
手紙の内容に現実味がなくて、上手く自分では説明できそうになかったのだ。
小鳥もサッと文面に目を通す。
そして力強くこう言った。