EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
「えぇと……静理様、愛しています。いつも遠くから見守っています。私は静理様の恋の奴隷です。心だけでなく体も貴方様の奴隷になりたいと願っています。静理様と初めて出会った時、貴方様のおみ足に踏まれたいと強く思い、許されるならば卑しいこの身が静理様の足置き奴隷となって貴方様の爪先から踵までじっくりたっぷり愛情を持って舐めて差し上げたいと心の底から…」
ぐしゃり。
紙が潰れる音がした。
気づけば静理がカロンから手紙を奪い取り、ぐしゃぐしゃに握り潰していた。
静理は氷のように冷たい声で吐き捨てる。
「気持ち悪い」
「おう、まだ続くぜ」
「もう読むな」
「もっと喜べよ静理。上手くやれば足置き奴隷ゲットできるぞ」
「いらない」
なんだったのだろう、今の手紙の内容は。
小鳥は首を傾げる。
(ラブレター、であってるんだよね…?)
方向性がかなり危ないラブレターだった気がする。
「ワガママだなぁ静理は。そんなんじゃ恋人できないぞー」
「完全に余計なお世話だね」
「ちなみにこの差出人、野郎だぜ」
「そうか。それは良いことを聞いたよ。躊躇いなく殺れる」
「落ち着け静理。凶悪犯の顔になってる」