EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】


 さて、約束の授業実施日はすぐにやって来た。

この日は金曜日。

ノートとペンケースを持って静理の部屋まで訪れた小鳥だったが、図書室へ行こうと彼に促され移動することに。

静理の部屋のすぐ横にある図書室に入ると、二人は机を挟んで向かい合った。


(こうして座ると学校の授業みたい)


ちょっぴり緊張しつつ目の前にいる静理を見る。

彼は持参したいくつかの本を机に置いてから席に腰掛けた。

「じゃあ、授業を始めるよ」

「は、はい!」

一瞬声が裏返った小鳥が面白かったのか、静理はクスッと笑う。

「そんなに固くならないで、気軽にやろうよ。テストとかするつもりもないし」

「はい…。お願いします」

心を落ち着かせてから小鳥はノートを開いてシャーペンを出した。

「じゃあまずは…小鳥ちゃんに質問。闇人について……いや、わかりやすいように吸血鬼と言おうか。吸血鬼について、何か知ってることはあるかい?」

「吸血鬼について…?」


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