EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
「ほう、今日のエスコート役は静理ではなくカロンくんなのか」
「まあ、そんなとこ」
カロンが緩い調子で返事をすると理王はハッと何か思い出したような顔をした。
「そうだ、カロンくん。今度の君の衣装、露出が高めだけれど大丈夫かな?」
「おう。腹なら出すぜ」
「いや、今回出るのは胸の方だよ」
「別にどこ出してもいいんじゃね?あれだ。こーじょりょーぞくってのに反してなきゃ何でもありってことで」
「公序良俗か。成る程ね」
「なあ、蜜莉はほとんど露出ないよな。いっつも俺とアルトばっか脱いでるけど、なんで?蜜莉のプリケツは見せるべきだと思う」
「カロンくん、秘めてあるからこそ魅力的なものもあるんだよ。蜜莉の肌は隠せば隠すほど見ている者の心を掻き立ててくる。だから露出は控えめなんだ。わかるかい?」
「全然わかんねー。見せた方が良いに決まってるし」
「ふむ……では君。小鳥さんに服を着せるとして、セクシーな胸開きドレスとロリータ系の清楚なワンピース、どちらを選ぶ?」
突然自分の存在が話題に登場し、縮こまっていた小鳥はドキリとして顔を上げた。
その横でカロンが堂々と言い放つ。
「ロリータ系の胸開きワンピースで」
「おっと、そう来るか。なかなか欲張りだね」