EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
(水着…そうだよ。水着だと思えば…!)
と自分に言い聞かせるも、やっぱり苦しいかもしれない。
小鳥がおろおろしていると、見兼ねた白魔が苦笑した。
「じゃあ先に答え教えてあげる。聞いておけば怖くないでしょ?黒のトランクスだよ」
あっさり暴露した白魔に固まる小鳥。
「そっ、そういう、問題じゃ…!」
「ならどういう問題?」
言葉でもって徐々に小鳥を追い詰めていく白魔は余裕の表情だ。
「ベルト、外して」
舌なめずりでもしそうな笑みを浮かべる白魔から逃れる術はない。
小鳥は意を決した。
(もうこうなったらヤケだよっ!)
パンツがなんだ、見たって死ぬわけじゃないんだ、と内心で叫びながら小鳥はベルトを緩めにかかった。
そんな彼女を見守る白魔の感想がこれだ。
(うわ、小鳥涙目だ…。参ったな。この表情かなり好き)
ドキドキドキ。
小鳥と同じ、否それ以上に白魔の心臓もうるさいようだ。
腕に絡まっているシャツをカゴへと放りつつ、彼は小鳥の一挙一動を余すことなく見つめていた。