EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
「嗚呼…。こんな浅ましい行為、醜悪と自己嫌悪しか生み出さないと思ってたのに…」
小鳥を抱きしめて甘い吐息をこぼす。
「気持ちがあるとこんなにも違うなんて……初めて知ったよ」
小鳥はしっとりと汗ばんだ白魔の胸に擦り寄って気恥ずかしさを紛らわした。
「疲れた?」
「はい……眠い…です」
うとうとし始める小鳥のこめかみに口づける。
「いいよ、眠って」
白魔に優しく頭を撫でられながら小鳥はゆっくり目を閉じた。
(私…これで、本当に、白魔さんのお嫁さんになれたんだ…)
捧げた処女。
散らされた純潔。
その相手が彼で良かったと終わった後に思えた小鳥は幸せ者だ。
(子供、ほしいな…。白魔さんとの…)
きっと愛おしくて――。
そこまで考えてふと思い出す。