EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
「シャワー浴びておいで。そしたらこれに着替えてね」
「でもエマさん、廊下で待ってるんじゃ…」
シャワーなんて悠長に浴びてて良いのだろうか。
「気にすることないさ。彼女ならいつまでも文句言わずに待ってるよ。それが仕事だからね」
背中を押され、小鳥は浴室に向かった。
(早く洗っちゃおう…!)
普段よりもスピードを上げてみる。
けれど結局、身支度を全て終えるまで三十分近く掛かってしまった。
それもこれも白魔のせいである。
「さあ、足を上げて」
「そ、そんな高く…!」
「上げないとワンピース、いつまで経っても着れないよ」
着替えを手伝うと言い出した彼に甘えた結果がこれだ。
ワンピースに足を通すだけで五分。
腕を通すのに三分。
背中のチャックを上げてもらうのに四分。
小鳥の体中にキスをしながら白魔はゆっくりと「手伝い」を楽しんだ。