EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】

「おはようございます、ダンクラート様。とても快適な部屋のおかげで疲れも癒されました。感謝致します」

白魔が礼儀正しく言葉を返した。

それを満足そうに聞きながらダンクラートは二人に席を勧める。

小鳥達が椅子に座ったところでエマがスッと近寄ってきた。

「小鳥様、お食事をご用意致します。何かリクエストはございますか?」

「えっ…と…」

パッと思いつかず、どうしようか悩んでいると突然ランベルトが手を挙げた。

「はい!ワタシはラーメンがいいな!」

「貴方様には聞いておりません」

「ええ~、ワタシのぶんも頼むよ~!エマの作るラーメンは最っ高に美味しいから食~べ~た~モガッ!?」

駄々っ子よろしく騒ぎ始めた主の口に、エマが懐から取り出したニンニクを詰め込む。

涙目でバタバタもがくランベルト。

見兼ねた小鳥が慌てて言った。

「あああのっ!私、ラーメンでお願いします!それからランランさんの分も…お願いできますか…?」

「……小鳥様、なんてお優しい…。あんな変態などニンニクで充分だというのに…」

ポロッと本音をこぼしてからエマは丁寧に一礼した。

「かしこまりました。すぐにお作り致します」


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