EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】

「ダンクラート様…そのような呼び方は…ちょっと…」

小鳥の代わりに白魔が苦笑しつつやんわり言うと、ダンクラートは大真面目な顔をした。

「ハクマくんも遠慮せずに呼んでくれて構わないのだよ?」

「いいえ、僕は無理です」

キッパリとした口調の断りを寂しく思いながらダンクラートは気を取り直す。

「ああそうだ。私も妻を紹介しましょう。こちらエリザベータです」

そう言って彼は空席となっている自分の左側を手で示した。


(誰もいないけど…)


不思議に思って首を捻る小鳥。

するとランベルトがサラッと教えてくれた。

「エリザベータはゴーストなんだよ。オヤジ様にしか見えないから、このワタシにもエリザベータが癒し系美少女なのかクール系美女なのか謎さ」


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